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2005年 02月 24日
午前9時起床、コーヒーと雑多豆など。
今日から母の抗癌剤治療(点滴)が始まるもので、のんびりと病院に向かう。
今日も東西線で早稲田に出て、毎日同じというのも曲がないもので夏目坂の上のガソリンスタンドから不見転で右折してみたら道に迷う(笑)。
迷うが、それなりに風情のある界隈でもあり、散歩がてらのんびり歩いているうちに「すみません、東京女子医大はどちらでしょう」って通りがかりの奥様に尋ねられちゃってですね。しょうがないから本気を出して、太陽(短針と「12」の中間が真南)とテレビアンテナ(東京タワーを指している)を当てにしてとっとと病院へご案内する。なんでもご友人が大病を患って入院中なのだそうで、面会謝絶なのだがいちおう顔は出したいのだそうで。
こういうときのお見舞い品ってなにがいいんでしょうねえ。
ごめんなさい判りません。タオルとかゲーム機とか、好みが判るならば書籍とか、ハードがあるならエンタテイメント系のソフトでしょうかねえ、なんてお話ししながらやはりのんびりと。
なんでのんびりしているかというと、抗癌剤が仮に副作用を引き起こすとしてもそれは点滴の後期乃至は終了後なので、開始直後に行ってもあんまり意味はないのだな。だいたい最初は生食なんだから副作用なんかあるわけもなし。
それに、患者本人が3月末からのドイツ合唱旅行にまるっきり行くつもりなのだから、うっかり心配すると損するぞ。話の端で、半端に英語とドイツ語のできる僕が付き添うというプランがあるらしいことを聞いて仰天する。そんなに‥‥あ、ヒマだ。
到着してみたらまだ点滴は始まっていなくて、そのうち看護婦さんがいらして、静注を2回しくじってですね。そのうち「名人」の名を恣にする主治医さんがいらっしゃいました。もちろん「"注射手技"って点数ついたよな」なんてことは言わずに、「看護婦さんの経験値を上げたったということで親子して納得する。
なにたいして痛いわけでもあるまいし(ひとごと)、さいきんの若い人とオバサンは「医療もサービス業だ」と心得ているらしくて「点滴すんならナカタ先生呼んでこい」とか威張ったりもするなんていう話を聞くにつけ、卑屈になるわけではないとしてせめて敬意を払う患者ではありたい、という感じなんだな。
早朝の回診にはナガイ先生(たぶんイレッサに関しては権威)がいらして、イレッサ報道についての批判を開陳していかれたらしい。ナガイ先生としてはイレッサを薦めたようなのだが、ごめんなさい手遅れですよね。
他意なくナマを言わせていただけるなら、僕らがムンテラ以前に入手できる情報は書籍とネットにまず限られています(この場合、口コミは役に立たない)。毀誉褒貶のある各種情報について、書籍については好意的なバイアスがあるだろう、ネットについては否定的なバイアスがあるだろう、くらいのことは判ります。そのあたりは考慮したうえで(配偶者はかなり大量の書籍を読んでいます)判断したわけで、じゃあなんで死病の治療にあたってあなたがムンテラに臨まないの。
専門家が確信を持って言ってくれるのならばその話に乗るちゅうの。
調査というのは「情報収集と判断」に懸かるものだが、収集にも判断にも素人なんだから判らないちゅうの。
判らないから判る範囲で判断したちゅうの。
と書いてもナガイ先生は怒らないだろう、くらいに信用はしていますが。少なくとも「登場の仕方が間違っている」くらいのことは思うわけです。
昼、母は病院食。僕は売店で「健康を考える人の弁当」というのを買ってきて、健康を考えているだけあって食い足りないもので餡パンを2つほど食べたらこんどはお腹一杯。というか食い過ぎ。
ヒマなので、置きウクレレを静かに弾きながら無駄話などして、と。『涙そうそう』のオルタネート・バージョンができてしまったりしつつ、顔を出した看護婦さんに「なんだこいつ」という表情をされつつ。
「看護婦さん」と書いてはいるが、いまは「看護士さん」なのかな。いいよ、どっちでも。
14時半からセンセーなので、13時半くらいに退出する。別に具合は悪くない患者さんに「お大事に」というのもヘンなような気がして、「まあ、ごゆっくりどうぞ」というのが最近の慣例である。ひとが聞いたら妙かもしれない。
今日のテレビネタ:
病室で新聞のテレビ欄など眺めつつ、と。
テレ東午後ロー『野獣教師』は、悪の校長先生と対決する傭兵あがりの正義の先生の話で面白いぞ。最後は傭兵部隊が校長先生をブチ殺してめでたしめでたし。
テレ東木曜洋画劇場の『ブレイド』は、マッチョの黒人が吸血鬼をばったばったと斬り倒す映画で面白いぞ。
といった具合で紹介しておく。それなりの教養はありそれなりの齢である母なのだが、かつてなにかの拍子に『マニアック・コップ』を観せたらウケたという事例があるものだから、薦めておいても構うまい。
そういえば火曜日の『救命病棟24時』の蕎麦屋は山田辰夫だったのだが、あの声で『狂い咲きサンダーロード』だと判らない人はいないだろうと思っていた僕が甘かった、らしい。
テレビドラマとしてもよくできているとは思っていたのだが、なんか微妙な目配りも凄いような。
曙橋から新宿三丁目に出て代々木まで歩くという道順で、時間としては余裕があった筈なんですが。新宿高島屋の前に駐車してあったロードレーサー(自転車です)が見事な出来で、じっくり眺めているうちに遅刻しそうになりました。
わりと新しそうな物件だったのだけれども、なにしろ今どきカンチ直付け。フロント・ディレイラーのワイヤーがシートチューブを垂下しているのも珍しいし(ふつうダウンチューブでしょう)、「こいつ曲がれんのかよ」っていうくらいにホイールベースが異常に短い。細部込みで「見て」しまいました。
デュラエースかぁ。ノンラグでここまで細いのだったらユーレーとかのほうが似合ったんじゃないかとも思うのだが。あ、ブランドをメモるの忘れた。
今日のセンセー!:生徒50号さん13回目。
Hawaiian Dreamの直前で携帯電話が鳴る。お店を覗き込んでみたら、サトミちゃんが受話器を持っていた。まあ遅刻危惧種だからなあ、俺(ダメじゃん)。電話には出ずにお店に入る。
今日は奥の間では上原まき先生のご母堂がグループのウクレレクラスを演っていて、音の漏れ聞こえてくる環境でのお稽古なんだな。大丈夫、50号さんてばいっぱいいっぱいでそんなの気にしている余裕はござんせん(笑)。というか、始めてしばらくは「ラジオを消していない」ことに気づかなかった私たち(間抜けです)。
とうぜんこちらの音もあちらに抜けているとは思うのだが、人数が違うし(僕はあまりウクレレを弾かないウクレレのセンセーなのだな)、問題なかろう。
まんつ『Pua Lililehua』の単音とソロ譜とコード譜で、単音はまあなんとか(バンプは書き直したほうが良さそうかなあ、なんか納得いってないみたいな)。やはりテンポを食ってしまう癖(ヘキ)があるので、僕がコードで合わせながら演ってみる。そうさのう、押弦がたしょういい加減であっても、ストロークのリズムがきちんとしていれば音楽になる、くらいのことはご案内して、と。寧ろいちばんプリミティブな音楽はおそらく「リズムのみ」で構成されていたであろうことも(ほんとかよ)ご案内して、と。
その絡みで、後半は『カイマナヒラ』のコード譜を3連ストロークを交えて演ってみる。こちらも「とにかくインテンポで弾くこと」がテーマで、ほんとは発音の甘いところがちょくちょくあるのは看過して、と。まさか『カイマナヒラ』を歌わされるとは思いませんでしたよ、んとにも。それでもインテンポでなんとかまる一曲が通るようにはなったし、3連はきちんと弾けているのだからいちおうの成果をみたと言って構わんでしょう。
『カイマナヒラ』は、いかい形ばかりとはいえ、歌詞の発音くらいはきちんとしておかんといかんのだろうなあ。えらいことになってしまった。
帰宅して、リハビリのためにロックだのジャズだのを聴く。具体的には、グランドファンクとスティーブ・レイシー。
今日のイチャモン:
TBSラジオのホリえもんなのだが、相方のDJがインターネットとかインタラクティブとかいう概念をぜんぜん理解していない風情で、ちょっと気の毒だったなあ(←台本の存在を想定しない場合)。
そも、市場取引とTOBのどちらが正統かと言えば、そりゃ市場取引なんじゃねえの? 株券というのはそも「配当」をメインとして発行されているものなんじゃねえの? フジテレビのやってることはリクルートの「安定株主工作」となにも変わらないし、「ルール」は「倫理」にこそ規定されるものだと真剣に思うのだが(僕は江川の巨人入団を倫理違反だと思っている。恥を知らないやつはそんなことを気にしない)。
プロ野球、西武、フジサンケイと来てですね、どうしたって判官贔屓に傾くのもしょうがなかろう、とも思うし。実際にホリえもんが判官であるかどうかは措いといて、「体制」との関係を考えるならばホリえもんは明らかにロックなんだな。とうぜん私はそちらに傾くわけで。
明日は、
某所野暮用後に病院、かな。
18時からのセンセーは生徒49号さん11回目。『Ku'u Lei Momi』というのと『Nani AhiAhi』というのがあってですね(判らん(笑))、あとは3連のストローク、と。
あ、またハワイアンだ。
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